コンパニオンバード
コンパニオンバードとは、人に慣れ、家族の一員として親密な共同生活を送る事ができるインコやオウムの事を言い、飼い主との間で良好な関係構築さえできればそれはそれは素晴らしいパートナーになります。
コンパニオンバードの特徴
コンパニオンバードと言う呼び名の他に、ラブバード言われる鳥の種類もありますが、ラブバードもコンパニオンバードに当たるものの、通常は中型以上のインコやオウムをコンパニオンバードと言います。

ラブバードのコザクラインコ。後追いしながら部屋移動。一途な愛情の持ち主
近年人気を博しているコンパニオンバードの価格は、一昔前に比べると全体的に高騰している印象を受けます。
ですが、雛が市場に出回れば「アッ」と言う間に売れてしまうのが現状です。
人気の秘密は、その優れたコミュニケーション能力にあります。
意味を理解しお喋りすることが出来る
コンパニオンバードの最大の特徴は、言葉によるコミュニケーション能力と協調性を身に付けながらも、あくまでも自分のしたいことを追求する生き物、だという事です。
その為、インコやオウム類は単なるペットとしてお迎えするのではなく、子供を育てる気持ちで迎え入れる覚悟も必要です(永久に幼児のままですが…それが可愛い💛)。
※実は鳥は老年期になると、行動が落ち着き新たな魅力を発揮するとも言われています。その件はまた次回投稿いたします。
私自身ハルクインコンゴウインコと暮らしていますが、実感しているのは、言葉の習得は、フライトトレーニング時や、同じ食べ物を分かち合っている時、公園で色々な人と会話をしている時に、自ら状況を判断(理解)して覚えているという事です。
甘えん坊でオンリーワン基質から問題行動を
コンパニオンバードが優れたコミュニケーション能力を発揮するのは、飼い主への深い愛情表現に基づくもので、行動のほとんどは、人を喜ばせたいという気持ちから現れます。
ペットいうより家族の一員としてお迎えするのが望ましいインコ・オウム類ですが、甘えん坊基質ゆえのオンリーワン体質は、良い行動として現れる時もあれば、問題行動として現れる事も少なくありません。
その為、ある程度の行動練習(しつけや基本のトレーニング)を入れておかなければ、呼び鳴きなどの問題行動が始まります。
実は購入から1~2年で手放されるケースで最も多い理由は、飼い主を呼びつける『呼び鳴き』です。
とは言え、本来の良好な関係性を構築できれば、改善される問題でもありますので、こうした問題行動を定着させない為にも、お迎え後には日々のしつけや最低限のトレーニング、問題が見え始めたら行動修正トレーニングはする必要があるでしょう。
また、色々な物に慣れる為の「慣らしのトレーニング」もありますのでお試しいただければと思います。
問題行動と信頼関係
コンパニオンバードの問題行動は、物を齧ったり人を呼びつけたり(呼び鳴き)、毛引きなどアクティブなものもあれば、言葉を喋る種類の筈なのに2年以上二言、三言しか話さない、バタン類なのに人前で冠羽を開かないなど、パッシブなものもあります。
いずれにしても、これら問題行動の原因の多くは飼い主との不適切な距離感で、多くの場合が飼い主側の不適切な行動によるものです。
先ほど、子育てと同じ気持ちでお迎えすると言いましたが、素晴らしいコンパニオンバードに仕立てる為には、いくつかの課題を習得させる事をお勧めします。
社会性の習得がカギ
コンパニオンバードが人との生活をしていく上で重要なのは、社会性の習得です。
社会性とは、人間との間に一定の距離を保ち、ある程度人間の生活に馴染む事ができる協調性がある事を言います。
これらを身に付ける過程で、コンパニオンバードは確実に自信を持つようになり、飼い主さんとの信頼関係をより一層確かなものにします。
ですが、コンパニオンバードがどのような鳥になるかは、結局のところは、飼い主がどのような鳥に仕立てたいのかで決まります。
それがコンパニオンバードなのです。


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