フライトフェスタ2026:減量失敗で訓練できない?!~

鷹匠

フライトフェスタ2026

日本最大級の猛禽類の祭典であるフライトフェスタに初出場する為、日々トレーニングにいそしんでいる2026年1月31 日現在、当日まであと29日となりました。

今回の記事は、第二ポイントの訓練(高所訓練)の為にフライトウェイトのコントロールをしたものの減量に失敗し、訓練を進められないというありえないミスを犯した事の振り返りです。

フライト訓練日誌は、フライトフェスタ2026~私の第二ポイント攻略法~をご覧ください。

ウェイトコントロールについて

今回私が減量に失敗したことの要因は、目標体重の設定はしたものの、目標日を明確に定めなかった事で、期間を考慮した一日の体重変動幅の値を把握しなかった事が大きいと、自分では振り返っています。

目標体重と期間設定

ハリスホークのフライトコンディションについては、当ブログでいくつかの記事でご紹介しているため詳細は割愛しますが、鳥屋明けなどでは2週間かけてフライトウェイトまで体重を落とします。

ハリスホークの初期トレーニング~体重と場所の関係~

鷹の体重管理と給餌の関係~フライトトレーニング~

天雅の場合は、フルウェイトが690gなのでフライトウェイトは621g~655.5g(90%~95%)が妥当です。

なので、今回1月4日には680gでしたから、目標体重である621gまでの減量(-59g)なら、それを14日で割り、一日の減量幅(-4.2g/日)として、給餌量を考えなければなりませんでした。

ですが、減量開始時にこうした計算を怠たり感覚で行った為、目標体重にするまで1か月以上を費やしてしまい、紐を外すことが出来なかったのです。

給餌について

一日に与える餌の量はフルウェイトの約11%前後、一日に変動して良い体重の重さは1~2%であり、減量は2~3週間かけて行います(参考文献:ハリスホークを楽しむ~飼育・調教・鷹狩~:高倉佳奈子)。

鷹匠 ハリスホーク

ハリスホークを楽しむ~飼育・調教・鷹狩~

なので天雅の場合は、必要給餌量は約70g前後、体重変動幅は7g~14gです。

給餌量については減量期であることを考慮して5%~8%前後と考えると、35g~56g前後を与え、1月中旬までにはフライティングウェイトである621g(約90%)まで落とさなければいけませんでした。

給餌の量

1月4日から減量を開始しましたが、給餌量を40g~70gでしていたところ、体重は減っては増えを繰り返し、結局、2週間かけて減らせた体重量は23g(約-1.6g/日)で、3週間かかっても32gしか減りませんでした。

そこで、ひよ子に変えていきましたが、給餌量を26g~50gで調整したところ、1週間で約18g(2.5g/日)の減量にしかなりませんでした。

餌の種類

減量開始前には、鶉(脂肪、皮を除いたもので約70g~80g)を与えていましたが、減量開始時(1/4~)からうずらを1/2羽(約30~35g前後)ずつを与えていました。

ひよこに変えてからは、急激に体重が落ちる事があるので極端に量を減らすことはせず、一日の体重減少幅の限界値(7g~14g)を超えないようにしていました。

ただ、例年の天雅のフライトウェイトは620~640g未満なので、それに比べてもかなり重い状態が続いてしまいました。

これはウズラの方が腹持ちが良く、量を少し減らしただけではなかなか体重の数値として現れなかったのではないかと思っています。

鳥屋明け直後の減量と比較

換羽後の減量でも同じことが見られましたが、体重と代謝(減量)、餌への関係はタイムラグがある為、天雅の場合減量中の640g~660gは特に反応が悪くなる傾向があるのが分かりました。

これは体内に蓄積されている脂肪(エネルギー源)が十分にある為(肉色が高い)、フライトする為に必要な餌への執着(飢え)がなく、外界への警戒心に注意が向くためと考えています。

ただ、今回の減量は鳥屋明け直後とは異なり、10月からはすでにフライトを始めていた(620g~630g台)こともあり、肉色は鳥屋明け直後よりは高くはなかった筈であり、12月下旬からから始めた第一ポイントの訓練により一時的に体重が増えたものと思っています。

減量期の肉色当てとフンの観察

肉色当ては毎日行うようにしていますが、それに合わせて減量期には特にフンの性状を併せてみるようにしていました。

個人的には体重が93%あたりになった時は、フンの性状を注意深く見るようにしています。

天雅については630g台は肉色が高い状態にあり、この時期の減量期でも、水分を多く含んだフンが見られますので、未だ脂肪が燃焼されている状態と判断していますので、もうしばらく減量は必要です。

2月のフライトコンディションとしては、(仕事の都合上)5日に十分飛ばしたいので、目標を621g~610gにしたいところです。

体重と餌鳴きの関係

フンの性状では体の代謝を観察できましたが、他にも空腹時に見られる餌鳴きも餌への反応を見る上では重要かもしれません。

餌鳴きはピーピーと小声でなく場合と、ギエッ、ギエッ(またはギャーッギャーッ)と鳴く場合があり、後者は減量中に聞かれる事が多いかもしれません。

減量中にはうるさく鳴く

実は天雅君はあまり厳しい減量をしたことがありませんでしたが、2025年(3歳)の鳥屋明けから、体重を一時的に590g台まで下げたことがありました。

鳥屋明けのフライト訓練で全く飛ばなかったからですが、現在を含めて最も体重を落としたのは、同年8月初旬に、690gあった体重を、約3週間後に590g(85%)まで下げた時です(-4.7g/日平均)。

ですが、必ずしも数値と餌への反応は呼応するものではなく、鳥屋の間、たらふく(皮付き)鶉を(ほぼ1羽)食べていた天雅の体内では、ささいな減量ごときでは餌への反応にはつながりませんでした。

減量期の約2週間は590g~610gで訓練を行い、ようやく反応が上がったと実感できたのは、9月中旬になってからです。

590gと言うと、天雅にとっては大減量でしたが、それでもうるさく鳴くような事はなく、訓練中にピーピーと小声で鳴くか、もしくは、目の前の餌を取りそこなった時にギャーギャーと鳴く程度でした。

餌への反応が上がったのは9月下旬で、体重は、590gから増量期にあった610gあたりです。

軌道にのり、体重コントロールは630g前後として、10月下旬にはフリーにして630g台~640g以下で飛ばしていました。

ただ、後追い訓練が上手く行ってなかったので、反応を上げる為、11月下旬にさらなる減量期に入り、618gまで下げた時(11月29日)、私は飼育をして初めて、朝(6:42)天雅が餌鳴き(ギャーギャー)をしているの聞きました。

約10分ほどで収まりましたが、初めて聞いたので驚きの方が大きかったのをよく覚えています。そしてその日から、毎日詳細な日記をつける事にして今に至ります。

その後のフライト日記から、天雅が空腹によって室内で餌鳴きをするのは、体重610g~620gのようです。なので、これ以下の体重に下げる事は要注意なのかもしれません。

また逆に考えると、この時を境に反応は確かに上がっているので、体重の増量にある過程の630gの餌への反応と、減量過程にある630gの餌への反応は、まったく異なる様相を示す事もわかりました。

緩舒(かんじょ)な減量の影響

今回改めてフライトコンディションの関係と給餌量や体重のデータを照らし合わせてみましたが、見えてくるのは緩舒(緩徐)な減量が与えるフライトへの影響です。

目標体重を設定しつつも、餌の調整が全くできておらず、フライトウェイトになるまで1か月以上がかかり、平均して減量できたのは-1~2g/日でした。

本来は、2~3週間でフライトウェイトに下げるべきでしたので、もう少し思い切った餌の調整をすべきだったと思っています。

減量前は630g前後で飛ばしていたのですが、フライトフェスタに向けた訓練メニューに変えたことで、体重は680gを頂点に増量させてしまいました。

ところが餌への反応が最も悪かったのは体重が増量していく過程ではなく、減量を開始して数日後の660gから630g台後半の間です。

体重が680gへ向かっている時は、むしろ反応は最も良かったように思います。

一方減量が緩すぎた事で明白な空腹状態を与えることが出来なかったのではないかと考えています。つまり、常に満腹な状態であったと思うのです。

更に、紐付き訓練で代謝も落ちていたはずですが餌量は多く、消費エネルギーとのバランスが悪かったことで、訓練に支障が出てしまいました。

今後の体重コントロールの課題

フライトフェスタに向けた目標としては、体重を落とし切ってから2~3日後に当日を迎えるのが、一番餌への反応が高い時ではないかと予想しています。

その為には、2月12日~24日には減量を開始していく事になるとおもいますが、同じ間違いをしないように、直前までデータ収集、分析を行っていきたいと思います。

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