フライトフェスタ2026
日本最大級の猛禽類の祭典であるフライトフェスタに初出場する事を決め、毎日ハリスホークと日々のトレーニングに励んでいます。
2026年1月22 日現在、当日まであと日となりました。
今回の記事は第二ポイントの訓練になりますが、高所訓練であるため、フライトウェイトのコントロールが主になります。
ところが結果的には減量に失敗し、訓練を進められないというありえないミスを犯した為、1月31日現在をもってしても紐が外せず、減量に苦戦していますので、その様子をこの記事でまとめてみました。
まずは、第二ポイントの分析からご覧ください。
第二ポイントの分析と対策
前回フライトフェスタ~分析と対策:第二ポイント~で、分析をしそれを元に訓練を考えていきます。
まずは高いところに行く事自体は問題ないと思うのですが、対策しなければならないのは、①高いパーチと低いパーチを選択的に行くにはどうするか、また②高所からの呼び戻しに時間をかけないようにする為にはどうするか、ではないかと思いました。
選択的に高所へ行く事が出来る
対策出来そうなのは、2024年の2本立てかと思いました。この年は、高いポールには幅の狭いパーチを、低いポールには広いパーチが設置されました。

2024年はTパーチ二本立て
過去の動画を見る限り、どの位置からパーチに飛ばしても良いようでしたので、ポールの近くまで行って誘導する事が出来るのであれば、それは練習できるような気がしました。
練習が困難と予想される場合
2019年のようなトラップパーチの場合は、今の私には考えつく対策はありませんので、高い場所に上げる訓練をするのみとなるでしょう。
また、第二ポイントは年々難易度を上げている様子も見受けられますので、もしかしたらポールに近づける距離もいずれは定められていくかもしれません。
高所からの呼び戻しが5秒以内にできる
第一ポイントでも繰り返し見られたのは、呼んでも反応がない場合は食べたい餌(キンカンや内臓)を待っている時でした。
この場合、本来私は無視をすべきですが、つい望む餌を与えて回収することを優先してしまいました。
ただこうした行動が見られるのは「詰めが甘い」為でもあり、常に高めの肉色を意識していた結果でもあるので、今回フライトフェスタでは「詰め」をしっかり行う予定でいます。
ですが、気を付けなければならないのは肉色を下げ過ぎない事です。
肉色が下がり過ぎれば翼を動かす筋力も落ちてしまうためもはや飛ぶことさえできなくなります。その為、正確な肉色当てはもちろん、体内で起きている代謝反応もきちんと把握した状態で本番に臨まなければなりません。
天雅の代謝に関連して考えると、反応が最も良いコンディションは、減量をして体重を落とし切ってから2日程度経過した辺りのようです。
なので、そのタイミングで本番を迎えらえるのが最も望ましいかと思いました。
第二ポイント訓練日誌

低い枝と高い枝を区別して止まることを指示通りにとまる訓練
訓練は、基本的には本番を想定して ①パーチ(ほこ)に止まる→②グローブに止まる→③木の枝(高所)に止まらせる→④グローブに戻す という流れで開始しました。
また高所は、高い枝と低い枝を分けて、指示した方に行くようにします。
実は第一ポイントの訓練が楽しすぎたせいで、ウェイトコントロールを忘れ餌を与えすぎたた為、ウェイトはほぼマックスに近く、この第二ポイントの訓練では減量に苦労します。
1日目【4日/680g】減量開始 あと56日
訓練初日は出だしの反応が悪かったが、食がつくとまずまず飛ぶようになった。
高所訓練として最初は低い木の枝に止まらせるようにするが、パーチに止まらず素通りして枝に行ってしまう。
これは、もともとこの場所(畑周辺)が普段の訓練場所であり、低い木の枝に乗せて往復のフライトトレーニングを入れていたことも関係していると考えられる。
その為、第一訓練の初期と同じようにパーチ(ほこ)に餌を置いて、確実にとまらせてからグローブに呼び、木の枝に止まらせる事を繰り返し行うことにした。
同日の後半では、パーチに餌は置かずに止まらせるようにして、止まったらグローブに呼び、枝に止まるようにした。
この日は、低い木にとまるだけで訓練を終了した。

2日目【6日/670g】減量2日目 あと54日

第二ポイントの訓練
パーチから少し高い枝に行くようにする。
これは低い枝と高い枝を分けて指示通りに飛べるようにする為であるが、高所に行かせる為に腕を上向きに振るも、下の枝に行ってしまう。
出来るだけ高い枝の方に近づけて腕を振ってとまるように誘導するが、下の低い枝に降りてしまう。
その為、後半からは高い枝に止まる訓練を集中的に行うことにした。
天雅を据えたまま私が脚立にのり、高い枝の方まで近づいて、枝に餌を乗せ、移るように誘導した。
移ったら私が下に降りて餌でグローブに呼び戻す。これを何回か繰り返して高い枝に止まる事を教えこの日は終了。
本番に間に合うのかとても不安しかない。
3日目【8日/684g】減量3日目。
7日は外での訓練が出来ず、室内で訓練の一貫として追いかけっこをして遊んでいたら楽しすぎて、餌を与えすぎてしまい減量失敗。減量前よりも体重が重くなる。
気を取り直して、この日もパーチを準備して前回と同様の手順で行った。
数本飛んでから、一段高い枝に止まるように指示だしをする。
指示の出し方は、高い枝に向けて腕を軽く振るというものであるが、どうしても低い枝の方に降りるようにして行ってしまう。
その為なるべく高い枝のほうに腕を近づけて振るのであるが、なかなか指示が入らず苦戦する。
仕方がないので、脚立を使用して高い枝の方に止まる特訓を開始した。

高所への指示出しが出来ず、特訓開始
4日目【9日/670g】あと51日
高い枝へ乗る指示だしの訓練。脚立は使わずに腕をできる限り高い枝に寄せてなんとか乗るようになるが、体重が重いためか戻りが悪い。
キンカンで何回か呼び戻した。

脚立を使用しなくても一応指示が入るように。
5日目【10日/665g】あと50日
減量を開始して10日目になるが、このあたりから反応が落ちるようになる。
ほこへの往復も時間がかかり、特に高い枝からの戻りが悪い。
その為、筋力アップやスモールステップスでの練習が中心。
6日目【12日/671g】あと48日
高所への指示出しが入るようになった。そのため、後半では本番を想定した流れでの訓練を再開した。
①スタート地点から声で合図をしてパーチ(餌のないほこ)に行かせる➡②パーチに止まったらその先でグローブに餌を乗せて呼ぶ➡③腕を軽く振り、高い枝に乗せる➡④グローブに呼び戻す
この一連の流れがスムーズにできるようになり安心した。
体重がフライティングウェイトになったら訓練紐を外し、もっと高い枝に止まるよう指示をするつもりであるが、メニューとしては後追い訓練が適していると思う。
7日目【13日/669g】あと47日
高所への指示だしが入るようになったため、全体の距離を少し伸ばしてみる事にするが、体重が重く反応はいまいち。
だが、ほこへ行くという指示が、声の合図でほぼ定着したように思う。
※14日~16日は時間がなく、夜間自宅の駐車場で、餌やりを兼ねての渡り訓練のみ行った。
8日目~13日目【16日~24日662g~651g】
減量中の640g台~660gは高所訓練での戻りが悪いため、第一ポイントやジャンプアップ中心の訓練。
それさえも21日から始まった土木工事の為、騒音やクレーン車に警戒してほとんど飛べない。
22日ごろまではまだジャンプアップで餌は食べてくれたが、23日はグローブにジャンプをしてきてはくれるものの、もはや餌すら食べない始末で訓練は中止して帰宅した。
24日あたりも工事が続いている同じ場所で訓練を行うが、前日はほとんど餌を食べていないせいか、今日は少し餌を食べるようになったが、反応は極端に悪いため訓練が円滑に進まない。
訓練紐をつけた状態での訓練は一応終了と思っており、あとは距離を持たせて一連の流れを滞らずにできるようにすることである。
訓練15日目以降
後半1週間はひよこだけを与えて減量に集中。1羽あたり約40g。
急激な体重減少を避ける為、基本的には40g以上を与えるようにしていたが、630g台(91~92%)でもまだ反応は悪いと考えられるため、紐を外して後追いさせるには一旦621g~614g(90~89%)まで落とさなければならないかもしれない。
- 1月25日:648g(-4g) 40g給餌量
- 1月26日:654g(+6g) 26g
- 1月27日:651g(-3g) 31g
- 1月28日:644g(+3g) 40g
- 1月29日:648g(+4g) 55g
- 1月30日:641g(-7g) 26g
※給餌の時間が不規則な為、翌日の訓練を12時間後未満に開始する場合は、量をより少なく与えています。
考察
25日辺りからようやく餌への反応は上がってきましたが、目標の621g~614gまでは、減量をしなければ到底紐は外せません。
ポイント(高所)訓練について
高所への指示だしが入らない事に苦戦しましたが、3日くらい訓練を入れると、行かせたい方向に腕を軽く振れば行ってくれるようになりましたので、まずは安心しました。
問題は戻りが悪いことですが、今は何といっても減量をしっかり行う事かと思っています。
指示だしの練習は、他には、紐が外れたら後追い訓練で行えると良いかと思いますので、体重が620g以下になったら行う予定ですが、恐らく2月に入ってからになると思います。
ウェイトコントロールについて
第一ポイントの訓練では、フルウェイトに近い体重でも飛ばせるようにと、訓練をしていました。その為体重は680gまで上がりましたが、そのこと自体は良いのですが、減量に失敗をしてしまったのです。
本来一日に与える餌の量はフルウェイトの約11%前後、一日に変動して良い体重の重さは1~2%であり、減量は2~3週間かけて行います。
(参考文献:ハリスホークを楽しむ~飼育・調教・鷹狩~:高倉佳奈子)。

ハリスホークを楽しむ~飼育・調教・鷹狩~
なので天雅の場合は、必要給餌量は約70g前後、体重変動幅は7g~14gです。
給餌量については減量期であることを考慮して5%~8%前後と考えると、35g~56g前後を与え、1月中旬までにはフライティングウェイトである621~630g台(約90%~92%)まで落ちれば良いと思っていました。
が、減量したかった量59g(=680g-621g)を2週間の日割り(-4.2g/日)で把握しなかった為、体重コントロールや訓練時の給餌にムラが生じ、目標体重にするまで1か月以上を費やしてしまい、訓練が滞ってしまったのです。
ウェイトコントロールの敗因分析の詳細はフライトフェスタ2026~減量失敗で訓練できない?!~でしていますので、併せてお楽しみください。
総評
結局2月に入らなければ紐を外せないという失態を犯しましたが、フライトフェスタで完走を目指すために重要なのは、弱点のあるポイントを特訓する事ではなく、各ポイントを必ず通しで行うことではないかと思っています。
フライトフェスタで用意されている物は、第1ポイントは幅2Mほどのホコ、第2ポイントはTパーチ(仕掛けはその年で工夫)、第3ポイントは切り株(?)、第4ポイントは星型にくりぬかれた枠、第5ポイントは再びホコで、それぞれ制限時間内に通過してゴールを目指します。
ただ同じものや同じ距離で練習するのは環境が整わないのですが、それでも、スモールステップスの基本に見るように、わずかな距離にこだわるよりも、質の異なる運動を条件反射的に出来るようになる事の方が有効なのだと信じています。
なので私が行う訓練は、畑や公園で、似た環境を利用する事です。
①必ずほこ(幅1Mやあるいは鉄棒)に止まれる事ができグローブにすぐに戻せること(第一ポイント)、②その流れで高い場所(木や建物のフェンス)に飛ばしてすぐに呼び戻しが出来る事(第二ポイント)、③そして数メートルでも走ってハリスを台(ジャンプアップで使用したバケツ)に降ろし(第3ポイント)、④畑の枠(畑のご主人が天雅の為に作成)をくぐらせてグローブに戻し、①のほこに戻るのです。
1~2Mの距離や高さにこだわらず、出来る限りポイントに似た環境での運動を行い、確実に戻すという一連の作業を繰り返し行っていく事が、今の私には最良の方法かと思っています。
ただ、その前提を成すのはウェイト管理と肉色当てであり、2月に入った今、一日たりとも訓練が出来ない日はあってはなりませんが、正直不安は尽きません。
何はともあれ、2月の訓練状況をまた必ずご報告いたしますので、是非楽しんで頂けたらと思います。


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