猛禽類とは
鷹やフクロウなど肉食の鳥の事を総称して猛禽類と言います。
彼らは狩りをするために、よく見える目と鋭い爪とくちばし、そして強くて丈夫な脚を持っています。
いわゆる捕食者として、生態系の頂点に君臨しています。
猛禽類の分類とハリスホーク
猛禽類は、コンドル目コンドル科、タカ目タカ科、タカ目ハヤブサ科、フクロウ目フクロウ科、フクロウ目メンフクロウ科に分類されます。
このうちハリスホークはタカ目タカ科で紹介されますが、海外では、ノスリとして区別されているようです。
鷹とノスリは区別?
日本では、以下の区別が(一般的に?)されています。
- タカ科:タカ・ノスリ・トビ・ワシ・など
- ハヤブサ科:ハヤブサ・チョウゲンボウ・カラカラ
- フクロウ目フクロウ科:コノハズク・ミミズク・フクロウ
- フクロウ目メンフクロウ科:メンフクロウ
ただ、私たち一般人はタカとノスリは区別せず、タカとひとくくりで呼ぶ方の方が多いかと思いますが、海外では厳密に区別され、ハゲワシとワシも区別さているそうです。
一方で、日本ではフクロウとミミズクを区別していますが、海外ではすべてフクロウと言うそうです。
ハリスホークの学名
ハリスホークの学名はラテン語で Parabuteo unicinctus harris 「白いラインのノスリの近縁種」であり、成鳥の尾羽の特徴を表しています。

25年11月18日3歳:成鳥の尾は白→黒→白と美しい
ノスリとは「野をすれすれに飛ぶ」ことから、また、ハリスが別名「モモアカノスリ」と言われるのは、モモが赤いからだそうです。

ノスリとは、野をスレスレに飛ぶという意味
鷹の中では唯一群れで狩りを行い、その習性から使役者を仲間とみなし、とてもよく懐きます。
そのような姿から「空飛ぶ犬」とも称されますが、基本的には鳩のような帰巣本能はないので、ロストがあれば探しに行きましょう。
猛禽類と言えばワシやフクロウも
猛禽類と言えばワシやフクロウを思い浮かべるかもしれませんね。ワシやハヤブサ、フクロウについても簡単にご紹介します。
ワシはタカ目タカ科
ワシはタカ目タカ科に分類されています。

ハクトウワシは頭が白いから
ワシは鷹よりも大きく、違いはそれだけとも言われています。ただ、規制があり、一般家庭でお迎えできない種類も多いようです。
ハヤブサはタカ目ハヤブサ科

急降下に入るハヤブサ
ハヤブサの特徴は、時速300㎞に及ぶ高速での急降下です。
私自身はハヤブサを所有していませんが、合同訓練の際に、急降下から肩越しに過ぎ去った時のハヤブサの羽音の鋭さ(大きさ)に本当に驚きました。
初心者には向かないですが人気のある種類で、お迎えする方も少なくはないようです。
フクロウ目フクロウ科
フクロウとミミズクの違いは頭に飾り羽根があるかないかで、あるのがミミズクですが、海外ではほとんど区別されずフクロウと呼んでいます。
実はフクロウやミミズクの特徴は外見だけでなくその飛翔にあり、羽音を立てずに空を飛んで狩りを行います。羽音を立てずに飛ぶことが出来るのは、柔らかい羽根のおかげだそうです。

2023年12月 ユーラシアワシミミズクのミミちゃん
フクロウやミミズクは、小さい子と大きい子の差がありすぎて本当に驚きますが、いずれも、タカと同じようにフライトトレーニングが入りますし、よちよち歩く姿が愛くるしいので人気のある猛禽類です。

コキンメフクロウのくるみさん。 フクロウは頭が丸い。立派な肉食動物。
コキンメフクロウは近年人気があるフクロウで、こんなに小さな体ですが、初期の訓練の入ったハリスホークと値段は変わらないから驚きですね。


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