鷹匠訓練~猛禽類とは~

猛禽類 タカ フクロウ 鷹匠
2025年6月:コキンメフクロウのくるみちゃんと、ハリスホークの天雅君

猛禽類とは

鷹やフクロウなど肉食の鳥の事を総称して猛禽類と言います。

彼らは狩りをするために、よく見える目と鋭い爪とくちばし、そして強くて丈夫な脚を持っています。

いわゆる捕食者として、生態系の頂点に君臨しています。

猛禽類の分類とハリスホーク

猛禽類は、コンドル目コンドル科、タカ目タカ科、タカ目ハヤブサ科、フクロウ目フクロウ科、フクロウ目メンフクロウ科に分類されます。

このうちハリスホークはタカ目タカ科で紹介されますが、海外では、ノスリとして区別されているようです。

鷹とノスリは区別?

日本では、以下の区別が(一般的に?)されています。

  • タカ科:タカ・ノスリ・トビ・ワシ・など
  • ハヤブサ科:ハヤブサ・チョウゲンボウ・カラカラ
  • フクロウ目フクロウ科:コノハズク・ミミズク・フクロウ
  • フクロウ目メンフクロウ科:メンフクロウ

ただ、私たち一般人はタカとノスリは区別せず、タカとひとくくりで呼ぶ方の方が多いかと思いますが、海外では厳密に区別され、ハゲワシとワシも区別さているそうです。

一方で、日本ではフクロウとミミズクを区別していますが、海外ではすべてフクロウと言うそうです。

ハリスホークの学名

ハリスホークの学名はラテン語で Parabuteo unicinctus harris 「白いラインのノスリの近縁種」であり、成鳥の尾羽の特徴を表しています。

フライトトレーニング ハリスホーク

25年11月18日3歳:成鳥の尾は白→黒→白と美しい

ノスリとは「野をすれすれに飛ぶ」ことから、また、ハリスが別名「モモアカノスリ」と言われるのは、モモが赤いからだそうです。

ノスリとは、野をスレスレに飛ぶという意味

鷹の中では唯一群れで狩りを行い、その習性から使役者を仲間とみなし、とてもよく懐きます。

そのような姿から「空飛ぶ犬」とも称されますが、基本的には鳩のような帰巣本能はないので、ロストがあれば探しに行きましょう。

猛禽類と言えばワシやフクロウも

猛禽類と言えばワシやフクロウを思い浮かべるかもしれませんね。ワシやハヤブサ、フクロウについても簡単にご紹介します。

ワシはタカ目タカ科

ワシはタカ目タカ科に分類されています。

猛禽類 ハリスホーク

ハクトウワシは頭が白いから

ワシは鷹よりも大きく、違いはそれだけとも言われています。ただ、規制があり、一般家庭でお迎えできない種類も多いようです。

ハヤブサはタカ目ハヤブサ科

タカ目 ハヤブサ科

急降下に入るハヤブサ

ハヤブサの特徴は、時速300㎞に及ぶ高速での急降下です。

私自身はハヤブサを所有していませんが、合同訓練の際に、急降下から肩越しに過ぎ去った時のハヤブサの羽音の鋭さ(大きさ)に本当に驚きました。

初心者には向かないですが人気のある種類で、お迎えする方も少なくはないようです。

フクロウ目フクロウ科

フクロウとミミズクの違いは頭に飾り羽根があるかないかで、あるのがミミズクですが、海外ではほとんど区別されずフクロウと呼んでいます。

実はフクロウやミミズクの特徴は外見だけでなくその飛翔にあり、羽音を立てずに空を飛んで狩りを行います。羽音を立てずに飛ぶことが出来るのは、柔らかい羽根のおかげだそうです。

猛禽類

2023年12月                ユーラシアワシミミズクのミミちゃん

フクロウやミミズクは、小さい子と大きい子の差がありすぎて本当に驚きますが、いずれも、タカと同じようにフライトトレーニングが入りますし、よちよち歩く姿が愛くるしいので人気のある猛禽類です。

猛禽類 ハリスホーク フクロウ

コキンメフクロウのくるみさん。       フクロウは頭が丸い。立派な肉食動物。

コキンメフクロウは近年人気があるフクロウで、こんなに小さな体ですが、初期の訓練の入ったハリスホークと値段は変わらないから驚きですね。

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