コンパニオンバードのお迎え~特徴と問題点~

コンパニオンバード 調教 コンパニオンバード
コザクラインコとハルクインコンゴウインコの大きさを比較

コンパニオンバードのお迎え

昔からセキセイインコやボタンインコなどの小鳥は、愛鳥として可愛がられてきました。

ですが昨今では大型鳥なども、雛が市場に出回れば、高額であるにも関わらずアッと言う間に売れてしまうほどに人気を博しています。

それは大型鳥が、言葉での会話や豊かな表情で人とのコミュニケーションを可能にしているからです。

この様にコミュニケーションをとれる鳥の事を、コンパニオンバードと言います。

コンパニオンバードとラブバード

コンパニオンバードとは、人に慣れ、家族の一員として親密な共同生活を送る事ができる鳥の事を言います。

特に中型以上のインコやオウム類などはとても賢く、「もはや犬」とも言われるほど人に懐くのが特徴です。

また似たような呼び名にラブバードというのがありますが、こちらはオウム目インコ科ボタンインコ属に属する鳥類(9種類)を指しています。

ラブバードの特徴は、ペアで飼うと羽づくろいし合いながら寄り添って暮らし、1羽を大切に飼うと飼い主に深い愛情を示す事にあります。

コンパニオンバードとラブバードの違い

コンパニオンバードとラブバードが区別される大きな違いは、根本的なその性質です。

ラブバードは、人にべったりと懐かせることが幸せであるのに対し、コンパニオンバードは協調性を身につけながらも、あくまでも自分のしたい事を追求する生き物です。

この様な違いは、飼育の仕方に大きな影響を与えます。

ラブバードをお迎えするなら

コザクラインコ リハビリ

コザクラインコのよもぎちゃん:片足立ちはリラックスポーズ

一羽で飼えば飼い主にべったり懐き、2羽で飼えば互いを慈しみ合う、社会性の高いインコです。

ですが、一羽飼いで飼い主になれてから、後からつがいにしようとすると喧嘩になり、うまく生活できない事があるようです。

また、小型のインコ類ですが、種類によっては体の大きさにそぐわない大きな声で、呼び鳴きをします。

ただ、呼び鳴きのほとんどは、ラブバードもコンパニオンバードも飼い主さんに構って欲しいがためのものですので、放鳥時間を朝夕持って十分に遊んであげれば、改善します。

コンパニオンバードのお迎え

コンパニオンバードは社会性が高く、ペットを超えた存在になると言われているのは、言葉によるコミュニケーション能力や協調性を身に着ける事が可能だからです。

とは言え、彼らは、自分のしたい事を追求する生き物でもある為、お迎えをするなら子どもを迎える心構えでなければなりません。

コンパニオンバード 調教

ハルクインコンゴウインコ(世界最大のインコ):器用に手を使う姿は、何とも可愛いものです

動物の放置飼いの悲劇

コンパニオンバードにしろ、ラブバードにしろ飼い主に懐いたり、賢さを発揮するのは、愛され大切に飼育(トレーニング)されている場合です。

私は現在鷹(ハリスホーク)とハルクインコンゴウインコを飼っていて、そのつながりで、色々な動物に出会う事ができました。

衝撃的だったのは、鷹やコンゴウインコ、コザクラインコの他、数頭の犬などの動物を同時に所有している人の飼育困難というケースに遭遇した時です。

飼育困難と虐待の違い

飼育困難と表現するのは、動物にとって決して望ましい飼育方法ではないのですが、毎日の餌やりは行っているため、飼い主には懐いていますし、私や他人に対してもすぐに懐くことが可能な状態にあるからです。

虐待を受けているケースでは、人への恐怖心が勝る為、震えたり怯えたりし、このような場合は実はリハビリが難しく、新たな人を受け入れてもらう為には時間がかかります。

一方で放置をされているだけの場合には、餌を食べたい分だけ食べて、鳴きたいときに鳴き、ある意味自由な暮らしをしています。

他者に見せる警戒心は、動物が本来持ち合わせる本能であるため当然なのですが、このよう放置状態にある子たちほど、リハビリにより改善される可能性が高く、環境が変わるだけでも劇的な変化が起こります

放置飼育動物の栄養

餌を食べたいだけ食べさせられた動物は、太りすぎというだけでなく諸問題を引き起こします。

栄養学は、動物であれ人間であれ共通するもので、栄養のバランスを欠いた食事は必ず性格や体調に難をきたします。

放置動物のリハビリ

長年にわたって与えられた餌や、劣悪な環境によって性格が荒ぶれると、リハビリやトレーニングにはある程度の時間を要しますし、種類によっては、素人には手が付けられなくなる場合もあります。

ただ、虐待を受けているのとは異なり、飼育困難(放棄)な状態にある動物は、飼い主が変わる事で良きパートナーになる事も可能と言われています。

これは動物が狂暴化する原因が、飼い主に遊んでもらえず、一日中ゲージの中で過ごしている事で縄張り意識を強く持つからです。

言い換えると、縄張り意識を解く事により、動物の行動は見違えるほどよくなるのです。

縄張り下では人間に対して威嚇してくる動物も、一たび自分の巣が見えなくなると、不安に震えている姿を見る事があります。

その為、リハビリはゲージの見えない場所(外に行けるなら外、無理なら他の部屋、キッチン、廊下等)で行います。

こうする事で、頼る事ができるのはあなたしかいないと言う事を教え、信頼関係を築いていくのです。

コンパニオンバード~信頼関係を築くには~

荒鳥になったラブバードのリハビリ

知り合いのコザクラインコが、手を入れると噛みつくようになったと言う事で、今回お預かりしリハビリ(調教)する事になりました。

よくよく話を聞くと、元々手乗りで購入していたものの、その後手に乗せる事なく飼育し、この度つがいにする為に別のコザクラと一緒にしたところ、喧嘩が始まったそうで隔離せざるを得なくなったという、ラブバードの典型(性質)そのものです。

今回噛み癖を治す為、また手乗りに戻す為、私の家にお預かりしました。

コンパニオンバード ラブバード

手乗り訓練のリハビリ お預かり2か月後くらい

ラブバードの調教~1手乗り崩れのリハビリ~

脂質・糖質過多は避け、良質のたんぱく質を与える

人はタンパク質が少なく、糖質・脂質が過剰な食事を一度にたくさん食べると、怒りやすい状態になります。鳥もまたそういった食生活を続けることで怒りっぽくなるそうです。

鳥では更に毛引きの原因になるとも言われています。

動物を飼う決心をしたら、蛋白質の豊富な良質の餌(ペレット)を与えるようにし、毎日のしつけ・訓練は怠らないようにします。

コンパニオンバード 換羽

主食は栄養を配慮したペレット

コンパニオンバード 換羽

齧る楽しみのあるおやつは与えすぎに注意して。

コンパニオンバードの種類と特徴

コンパニオンバードの種類は豊富ですが、ペットとして人気なのは、白色オウム(バタン)類、ボウシインコ類、ヨウム、コンゴウインコ類、モモイロインコ類です。

インコとオウムの違い

オウムもインコも生物学的分類は、オウム目で、オウムはオウム科、インコはインコ科と区別されます。

いわゆるオウムとは、オウム目オウム科で、その色彩がほとんど白からおおむね黒の範囲に及び可動する羽根の冠(冠羽)をその頭頂部にもっています。

他方、インコは、オウム目インコ科で、冠羽を持たず、体色は緑色をしているものとされています。

所でおしゃべりを最も得意とするヨウムは、オウム目インコ科に属するインコなのですね。

これらは人気があり、近年はSNSでペットとして可愛がられている姿をよく見るようにもなりましたので、費用や、環境さえ整えば自分でも飼う事ができるのではないか、とも思ってしまいます。

ですが、思わぬ問題点が後から出て、1年ほどで手放されるケースも多いのが現状の様です。

その為保護鳥も多く見られますが、インコ類が犬とは大きく異なるのは、飼い主に対してオンリーワン性質を発揮するため、2件目以降の飼い主には懐かなかったり、悪癖を有している場合も少なくないと言う事です。

白色オウム(バタン)類の特徴と問題点

スキンシップが大好きですが、寂しがりやで神経質で、ストレスから毛引き行為が多く見られています。

また、朝夕の雄叫びは習性の為、矯正は難しいとも。

防音対策が整っていて、自分や家族がそれを受け入れられるのであれば、お迎えしたいバードになるでしょう。

ボウシインコ類の特徴と問題点

体色は緑色が多く、種類によって頭部の色が異なります。

物まねが上手で、人に懐き、人前でも芸を披露してくれると言いますので、飼いやすいと言われています。

基本的に大型インコは絶叫する生き物で、ボウシインコも鳴き声はかなり大きいようです。

問題は噛み癖が付きやすいと言う事です。

ヨウムの特徴と問題点

物まねが得意で有名なヨウムは、実は会話も可能で、多くの言葉を覚えます。

鳴き声も、コンパニオンバード類の中では小さいほうなので扱いやすいです。

ただ幼鳥期、特に6か月以内のうちは病気にかかりやすいので、それを超えてからの購入が良いとも言われています。

非常に臆病で人見知りである為、1歳を過ぎると懐くのに時間がかかる場合もあります。

雛の内にお迎えするのであれば、かかりつけ医をはじめに確保しておくようにします。

コンゴウインコ類の特徴と問題点

コンパニオンバード 調教

訓練の合間に自由時間を設け、のびのびとひとり遊び

ハルクインコンゴウインコは、コンゴウインコの中でも最も大きく、世界最大のインコと言われています。ちなみにこれは後から知りました。

コンゴウインコは体長90~100㎝の超大型インコで、その特徴は何と言っても鮮やかな体色にあります。

種類は、瑠璃色のルリコンゴウインコ(50~80万円)、真紅色のベニコンゴウインコ(80~100万円)、すみれ色の菫コンゴウインコ(破格の1000万円)は、動物園でもよく見かけます。

この他、小型のヒメコンゴウインコもいます。

また、ハイブリッド種も豊富で、今回私がお迎えした子もハイブリッド種のハルクインコンゴウインコです。

  • ベニコンゴウインコ×ルリコンゴウインコ=ハルクインコンゴウインコ
  • ルリコンゴウインコ×あかコンゴウインコ=カタリーナコンゴウインコ

アカコンゴウインコは、ベニコンゴウインコとは異なる種で、違いは、目の周囲に縞模様があるのがベニコンゴウインコで、ないのがアカコンゴウインコです。

ハイブリッドは、父方の性質がよく出ると言われています。

犬の様に甘えん坊でも知られているコンゴウインコですが、ゆえに、呼び癖が付くと、飼い主に構ってほしいがためにとんでもない声で絶叫します。

呼び癖は訓練で矯正はできますが、朝夕の雄叫びは習性の為完全になくす事は出来ないとも言われています。

まずは、購入時に鳴き声や、タイミングを確認しておきましょう。

ただし、コンパニオンバードには「魔の2歳」と呼ばれる時期があり幼鳥時に鳴かないからと安心し、しつけを怠っているととんでもないことになります。

うちのコンゴウインコもまだ1歳半くらいですが、それを見据えて、訓練は徹底しています。

最も良い方法は、朝夕(各30分以上)の放鳥のように思いました。

また、大型鳥の生殖期は4~5歳に始まり、このころにも落ち着きがなくなるなど大きな行動変化があるようです。

大型鳥に共通の問題(魔の2歳)

オウム目の多くは人に懐くと言われています。

ペットショップで愛情を注がれ大切に育てられた個体は、他人といえどもすぐに人に懐き、手に乗ったり、身体に触れさせてくれます。

これは、ペットショップで、多くの人に触れあう事ができるように調教をされているからです。

所が、雛の内なら手乗りにする事も可能と勧められ、購入する事を決める方も多いかと思います。

確かに、6か月未満の雛でお迎えし、さし餌(さしえ)で育った完璧な雛は飼い主には懐きます(ハネムーン期:温和でのどかな生活でスタート)ので、そのかわいらしさが永遠に続くとも思ってしまいます。

ですが、このハネムーン期にしつけをしなかった場合、元々がオンリーワン体質のインコ類は、1歳から2歳を迎えるころ(特に魔の2歳児と呼ばれる)に、大きな問題に直面します。

ひとり餌ができず、一人遊びを知らず、飼い主を呼ぶあるいは構ってほしいがために呼び鳴きをする絶叫があるからです。

ひとり遊びができないと、飼い主を呼びますし、かじって遊ぶ事をさせなければ人に噛みついたり、過剰羽繕い(羽根破壊行為)につながります。

そうなると可愛がっていたはずのコンパニオン・ラブバードに嫌気がさし、足が遠のき、鳥にとっては飼い主に構ってもらえないことが更なるストレスとなり毛引きをし始めます。

こうした鳥は手放され、素人には調教やリハビリが困難となる為引き取りては見つからず、不遇な人生を歩まされてしまうのです。

ショップできちんとしつけや調教をされていた幼鳥でも同じことは起こりえます。

購入した時には人になついていたはずのコンパニオン・ラブバードでも、飼育者の煩雑な飼育により狂暴化してしまった鳥を実際に何羽も見てきました

手乗りで購入したルリコンゴウインコは、餌だけをケージの中でだけ与えられたため、いつの間にやら飼育者にも噛みつくようになりました。このような場合の噛みつきは警戒心によるものなので、人の手は肉をえぐられます。

私は実際、このコンゴウインコに調教(リハビリ)を入れる為餌付けをはじめたところ、1か月ほどでなんとか手から餌は食べるようになりましたが、それから2~3回目に噛みつかれ、指の肉をえぐる怪我(大事には至りませんでしたが)をしてしまいました。

またフリーフライトができていた鷹が、1年以上飛ばさなかった事で狂暴化し、訓練どころではなくなったり。

こうした事からうかがえるのは、単にお世話(餌やり、排泄物の処理、掃除等)をしているだけでは人に懐く事はなく、毎日の訓練が必要だと言う事です。

コンゴウインコのお迎えをしてみて

2024年4月、1歳近くになるハルクコンゴウインコ(♂サファイア)をお迎えしました。

コンゴウインコのしつけ・調教

お迎え初日のサファイア。白目はまだグレーの幼鳥

人の手から餌を食べる事は出来ますが、人間に対する恐怖心が強いのか、手や腕に乗る事は出来ません。

またうかつに手で触れようとするものなら、大きな翼をバサバサと広げて威嚇をしたり、大きな嘴で噛みついてきます。

くわえて、狭いケージで1年近くを過ごした為に表面の羽根はボロボロで、いわゆる羽齧りの痕、ストレスによるストレスハンガー(マーク)、変色などが羽根のあちこちに見られました。

一方で、朝夕の雄叫びは全くなく、時折日中に数回の絶叫をしますが、おもちゃで静かに一人遊びをしています。

こうした様子から、狭いケージの中で、ブリーダーによって手で餌をもらう事だけは教えられ、雛の内は呼び鳴きもあったと思われますが、ほとんど構ってもらえず、あるいはほかのコンゴウインコと過ごす事で人間に対して興味がなく(又は諦めている)呼ぶ事はないのかな、と推測しています。

もしくはオンリーワン体質であることから新たな飼い主である私に警戒が強いのか…。

今後、フライトを目指して訓練をしていくつもりですが、まずは、栄養を整えて換羽に備え(蛋白質が豊富なペレット)、強く綺麗な羽根が生える為の準備を整えようと思っています。

こちらの記事も併せてご参照ください。コンパニオンバードの問題~1羽根の異常と対策~

お迎え前にこれだけは確認

私個人は、コンパニオン・ラブバードのお迎えをする事は、犬や猫とは全く違う点でも賛成で、きちんと飼育をしていけば必ず彼らを幸せにする事ができますし、自分の人生も多いに豊なものになると思っています。

ですが、1年くらいで手ばなす羽目になるのは、呼び鳴き・鳴き癖(絶叫)がほとんどです。

その為にもお迎え前にこれだけは確認した方が良いと思った事をご紹介します。

雛を迎えるなら

雛を迎えるのであれば、生後半年程度のさし餌の状態で、ひとり餌に切り替える頃をお迎えするのが良いと思います。

この時期の個体の価格は高いですが、懐かせるには苦労のない時期です。

ただ、重要なのはこの時期からしつけ(調教)をする事ができるかどうかです。雛の購入には、必ず以下のしつけや調教を行う覚悟が必要になるでしょう。

  1. ひとり餌の切り替え:一人でペレットを食べる事ができる。
  2. ひとり遊びを教える事ができる:かじる事の出来るおもちゃを与え、過干渉にならず、放っておく事ができる。
  3. 呼び鳴きをさせない:呼ばれても行かない、反応しない。呼び鳴きが習慣化すると近所から苦情が来て、1年くらいで飼育困難になります。
  4. かじり癖をつけない:人の手を噛んでも叱ったり、体罰を与えない。ケージに戻すのは効果的ではない事がわかっています。反応をしないのが最良の対応です。

幼鳥を迎えるなら

私が迎えたのが1歳直前になる個体でした。価格はかなり安くなりますが、その分懐かせるのは大変になりますので、慎重に決める事が重要です。

1歳~2歳くらいの幼鳥では最低限確認しておくのは以下の点です。

  1. ひとり餌かどうか、何を食べさせていたか:ペレットのみが良い。可能ならペレットの種類を聞いておきましょう。種子類を多く取っている場合は脂質過多の可能性がある為注意。
  2. 手乗りで餌を食べるかどうか(可能なら手乗りが良い):手乗りに出来ることで移動がスムーズにでき、様々な調教が入り易くなる。最低でも人から餌を食べる事ができる個体が良い。
  3. ひとり遊びはできるか:鳴き癖・かじり癖が予防できる。
  4. 朝夕の鳴き声、呼び鳴きの有無:絶叫を直す訓練も可能であるが、覚悟が必要。
  5. 羽根の状態:ケージ内での過ごし方、クリッピングの有無(飛ばないように行う羽根のカット)、ストレスマークなど。
  6. 病気の確認の有無:検診やDNA鑑定(性別)は済んでいるか。

私がお迎えしたコンゴウインコは、この時期までペレットだけを食べていて、人の手から餌を食べる事が出来ていました。

鳴き声について事前情報を得ていなかったので、お迎え後にその鳴き声の大きさに驚きましたが、幸い呼び鳴きの癖や、噛みつき癖はなく、ひとりで上手に遊んでいます。

手から餌を食べられると言う事は、少なくとも人の手を怖がってはいないので手乗り訓練は可能ですし、実際に2週間程度で手に乗る事は可能となりました。

コンパニオンバード 問題と対策

ハルクインコンゴウインコのサファイア。   手乗り訓練中

手乗り訓練では、移動するのが思ったより難しかったのですが、振り返ってみると、飼育者の技術が未熟でも鳥の方が上手にバランスをとるようになるので、飼育者は鳥さんの能力をひたすら信じて調教をしていけば、きっと良い関係が築けると思います。

調教についてはコンパニオンバードのしつけ~3手乗り訓練と必要性~でご紹介しています。

お迎え検診の必要性

病気の有無について未検査であれば必ずお迎え後検診をしておきましょう。

ペレットを食べていた個体でも、雛時代の挿し餌で低栄養状態となっていた場合には骨形成に影響が出、竜骨(胸骨)の変形がみられることがあります。

またペレットもメーカーによって含有する成分の比率がそれぞれ違いがありますので、幼鳥期の低栄養は早期に改善したいものです。

獣医師に相談して栄養を整えていきましょう。

ケージの準備

それぞれの大きさに合ったものを準備します。

コンゴウインコは生後1年もすると尾羽を入れた全長は1メートルになるので、ケージは、高さ1m以上、幅90㎝以上、奥行き90㎝以上が必要かと思います。

私は当初、高さ120㎝×幅90㎝×奥行60㎝の(猫用)ケージでハルクインコンゴウを迎えましたが、ケージの中を360度回転する為、元々ストレスによって弱かった尾羽根が1枚途中で折れてしまいました。

その為、お迎えから3か月後、アマゾンで新しいケージを購入したところ、羽根の改善は勿論ですが、ステップアップ訓練がはかどるようになりました。

コンパニオンバード 調教

ケージ内でも羽ばたく事が可能な広さが望ましい

インコは、同じ環境にいると縄張り意識が強くなるので、ケージに長時間過ごさせたり、ケージの見える場所での訓練は避けるのが望ましいです。

また羽根には血管が通っているため折れる部位によっては出血をします。そのような場合には感染予防が必要になるので獣医による治療を受ける事になります。

おもちゃの準備

お店や通販で購入できるもので良いですが、すぐに破壊しますので、ホームセンターで投げ売りしている木片を大量に購入して、中に入れておくと良いでしょう。

手作り玩具もお勧めなのは、作業をしていればおそらく寄ってくるからです。こうした事の積み重ねが信頼関係に繋がります。

コンパニオンバード おもちゃの重要性

玩具づくりを始めると、自ら傍に来るように

飼育中のコンゴウインコや鷹の調教についても記事を投稿しておりますので、そちらの方も参考になれば幸いです。

コンパニオンバード 調教2玩具の重要性

コンパニオンバード ~お迎えの心構え~

コンパニオンバードの調教~トヤと過ごし方~

鷹匠になるには~お迎え1:誰でも鷹匠になれるの?

鷹匠になるには~お迎え2:調教段階で値段が変わる~

鷹のフリーフライト~5つの目標と訓練メニュー~

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