インコ・オウムのお喋りトレーニング~④環境を整える~

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片足を交互に挙げるのは好奇心の現れ

コンパニオンバードのお喋りと環境

人とコミュニケーションが取れるコンパニオンバードは近年人気を博しています。

その人気の秘訣は、飼い主を喜ばす為に自分の得意技を惜しみなく披露してくれるからかもしれませんね。

歌が得意なオカメインコ、おしゃべり上手はヨウムやセキセイ、ダンスだったらバタン類(オウム)、フライトならコンゴウインコという風に。

コンパニオンバードをお迎えするなら、飼い主がどのようなコミュニケーションの方法を望むかで選ぶのが良いでしょう。

※インコとオウムの違いは頭に飾り羽根(冠羽)がるかどうかです。

環境を整える

通常は1歳前後には適齢に達するので、こうしたコミュニケーションで人を楽しませてくれます。

ですが、インコやオウムは元々が神経質な生物でもあり、中には2~3年一緒にいても言葉を発しないヨウムがいたり、冠羽を開かないバタン類も確かにいます。

このような場合に限らず、インコやオウムの問題行動が、飼い主との不適切な距離感によって引き起こされることは決して珍しい事ではありません。

飼い主と適切な距離をとる為には、協調性・自信・信頼関係社会性を身に付ける必要がありますが、共通して言えるのは、生活環境が大きく影響するという事です。

ここでは、おしゃべりを主として、必要な生活環境についてご紹介します。

リラックスできる環境づくり

規則正しい生活

コンパニオンバードは基本的には規則正しい生活を好むと言われています。

十分な睡眠と栄養のある食事(ペレット)を摂れるように配慮し、可能であれば、毎日同じ時間に窓を開ける、遊び時間を設ける、トレーニングを行うのが良いでしょう。

過度の接触はしない

コンパニオンバードがお喋りを覚える時は、リラックスした環境と言われています。

ここで言うリラックスした状態とは、人間の注目のない環境の事です。

例えばリビングで家族と一緒に居ても過度に構うのではなく、玩具を与えて一人遊びができているような状況です。

対面で言葉を繰り返し覚えさせる方法より、こうした状況の中で褒めてあげたり、また家族同士の笑い合う会話の中の言葉を選んで覚えるようです。

ケージ環境

鳥にとって最も重要なのはケージ環境と言っても過言ではありません。何故なら、ケージは彼らにとって縄張りでもあり最もしラックスできる筈の場所だからです。

インコ・オウムのケージを選ぶ~縄張り意識~

夜間はケージに黒いカバーをかけておくのも効果的です。

もし今ケージ環境が不適切な場合は、早急に対処する事をお勧めします。

テレビのつけっぱなしは効果なし?

ひとり遊びできる環境なら、ひとりにしてテレビでも、と思うかもしれませんが、実は、こうした状況で彼らが覚えるのは、人が出入りする扉やノックの音である事は、著書「アレックスと私」にも記されています。

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※この著書は、ある一羽のヨウムがどのようにして言葉を覚えるのか研究した経緯などをまとめたものですが、色々参考になると思いますのでお勧めです。

私の愛鳥が言葉を最初に覚えたのも、朝私が部屋に入った時に言う「おはよう、サファイア」という言葉でした。

彼らが人の出入りの音や、出入りの挨拶の言葉を発するのは、人と音を関連づけたもので、人が来るのを待ち望んでいるから、あるいは、そうした音や言葉で呼んでいるのです。

サファイアは、朝目が覚めて私をケージの中から呼ぶとき、今日も「おはよう、サファイア」と、そわそわしています。

トレーニングより優先すべきこと

お喋りトレーニングでは個体の選定も重要ではありますが、環境を整える事、また、鳥に自信を持たせることも大切です。

この2点は、飼い主との信頼関係(距離感)を構築する上でも重要になります。

大型の鳥と信頼関係を築くには

過度の接触は今後の生活の為にも厳禁

可愛いあまり構ってしまいがちですが、一人でおもちゃで遊べるようにし仕立てる事も、飼い主の重要な役割であるのと同時に、このことが、あらゆるトレーニングや生活の場面に反映されていきます。

その為、自立させるべき時期はおしゃべりトレーニングよりも社会性を身に着けさせることを優先すべきです(優先してください)。

寿命の長い大型鳥は、人間よりも長生きすることは珍しくありません。そのため、飼い主の入院を期に保護されていく子も多いのもまた仕方のないことと思います。

こうした不測の事態に備えて今の飼い主さんが、誰からも愛される鳥になるように仕立てる努力は必要かと思いますので、飼い主さんべったりになることなく、他の人とも生活できる練習を常に意識するように心がけておくと良いと思います。

鳥自身自己評価が低い

おしゃべりをしない原因に、自己評価が低いという事が考えられます。

自己評価が低くなるのは、トレーニングで失敗を繰り返してしまう時などです。

トレーニングでは大げさなくらいほめ、終了するタイミングは必ず成功したタイミングにしましょう。

簡単ながらもとても重要な基本のトレーニング~ステップアップ~をご紹介していますので、ご参照頂ければ幸いです。

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実感として

私自身はコンゴウインコ(名前:サファイア)を飼っていて、重点を置いているのが社会性の育成で、実はお喋りトレーニングはほとんどしていません。

ですが、そうした中で様々な言葉を私から真似て、シチュエーション別に使い分けてくれているようです。

インコのお喋りトレーニング~③自然に覚える~

過度に接触をしていない事、毎日のステップアップやフライトトレーニング、公園での散歩、子供たちとの触れ合い、おもちゃ作りや遊びの時間の共有などは、サファイアにとっては何よりもうれしいようで、私自身の最大の喜びでもあります。

また同じ食べ物を分かち合う事は、信頼関係を構築する上で最も効果的な事実の一つです。

スプーンで食べるわずかなアイスクリーム、割って与えるチョコレートのかけらは、同じ器、同じものから分け与えるからこそ嬉しいみたいで、日々愛情が募りますし、それに応えようとしているようです。

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こうした時間に自然に言葉がこぼれるから、愛鳥もまた同じ気持ちになり、自然に言葉を覚えるのかも知れませんね。

彼らが言葉を発するときは、間違いなく、飼い主さんを喜ばそうとしている時なのですから。

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