ハリスホークの再調教~私が陥った訓練時の問題行動と改善の結果~

フライトフェスタ ハリスホークフライト訓練 鷹匠
訓練の入れ直しをすると反応が良くなる。

訓練時の問題行動と改善

ハリスホークのフライトトレーニングでうまく行かないときは、使役者側に問題があると言われていますが、具体的にはどのような行動が問題なのか、今回自分の行動の問題点を明らかにする事が出来ましたので、その対処法も含めてご紹介したいと思います。

訓練が上手く行っていないと感じる時

趣味で鷹のフリーフライトを楽しむ程度だった頃は、姿が見える範囲内であれば呼び戻しが20秒から30秒以内でも、私自身は大きな問題はないと思っていました。

ただ、2025年になって飼育歴が長くなると、こうした状況に私自身が悩み始めたのです。

特にフリーフライトをする上で問題であると感じるのは、いつもという事ではないのですが、指示が入らない場合があると言う事です。

指示が入らない時とは

具体的には以下のような点になります。

  1. 呼び戻しに30秒以上かかる。
  2. 後追い訓練で勝手に遠くへ飛んで行く。
  3. 餌を選ぶ(小さな餌には反応せず、大きな餌やルアーでないと反応しない)
  4. 指示した場所に行かない(勝手に遠くへ行く)

根本的には肉色を高めに維持していると言う事はありますが、私が安易に減量をしたくなかったのには、理由がありました。

フライト時は、基本的にフライングウェイトの範囲内である為、闇雲に減量や肉色を下げたくはなかったのです。

何故なら、肉色を下げると言う事は翼を動かす筋肉を下げる事そのものだからです。

振り返りを行って私の問題行動を抽出

これまで、訓練を入れ直したいと思いながらも回収自体に問題がなかったことで、減量以外でどのような入れ直しをしたら良いのか、見当もつきませんでした。

そこで、猛禽類の祭典であるフライトフェスタ2026という競技に参加をすれば目標が出来る為、訓練の入れ直しに良いのではないかと思い、2025年の鳥屋明けから完走する事を目指して訓練を行う事にしました。

競技の分析をすると課題が見えてきましたので、フライト日記を詳細につけるようにして自分の行動を振り返り、問題点を抽出することが出来ました。

特にフライトに大きな影響を与えていたと分かったのが、⑴基本トレーニングの不十分さ ⑵誤ったハンティングウェイトの考え方 ⑶ルアー訓練の定型化 でした。

基本トレーニングの不十分さ

今回私が基本トレーニングが不十分だったと感じたのは、スモールステップスやジャンプアップ訓練を単なるメニューと捉えており、条件反射的に出来るところまで仕上げていなかったという点です。

つまり、これらの訓練は『行う』ことが目標ではなく『反射的に出来る』ようになるまでしなければ意味がなかったのです。

  1. スモールステップス
  2. ジャンプアップ訓練
  3. 条件付けトレーニング

基本トレーニングの具体的な方法は既にこのブログでもご紹介していますので手順についてはそちらをご参照頂ければと思います。

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条件反射的に出来るとは

訓練時餌箱に手を当てたら反応する、これは条件反射的行動として良い反応ではありますが、これは単なる過程であり目標ではありませんでした。

今回私は、たまたまフライトフェスタでの課題の為に『ホコを見たら留まる』と言う目標が出来ました。

その為に、あらゆる距離、あらゆる高さ、あらゆる条件からホコに留まらせる必要があり、その一環として上記基礎トレーニング3点を平行して行いました。

重要なのは、一度でもコースを外れたら(指示が入らなければ)仕切り直すと言う徹底した訓練の継続で、4か月が過ぎた今は、勝手に遠くへ行っていた頃がウソのように、距離や高さを指示した上で、行かせたい場所に行かせられるようになったのです。

このような基本メニューあるいは条件付けトレーニング(行動の習得と定着の訓練)が不完全だった事は、コントロールが効かなった最大の理由かと思います。

所で条件付けトレーニングは、ファルコナーが何をしたいかにより色々な条件があると思います。

なので、『餌箱に手を当てたら反応する』というだけではなく、私のように、『ホコを見たら留まる』など、明白な目標があると訓練を進めやすいと思いました。

後日、私が行った条件付けの入れ方について詳細をご紹介したいと思います。

誤ったハンティングウェイトの考え方

ハリスホークのフライトを行う為の体重管理には、フライングウェイト(90%~95%未満)やハンティングウェイト(90%~85%以)という範囲がありますが、今回私が誤って認識していたとわかったのが、ハンティングウェイトの考え方でした。

ハンティングウェイトとは

ウェイト管理は訓練を行う場所や目的で変わってきます(ハリスホークの初期トレーニング~体重と場所の関係~)。

このうち、ハンティングウェイトとは「狩りが出来る体重」と言われており、この点については誤りはないのですが、初めて訓練を入れる場合にも一旦ハンティングウェイトにまで下げて良いと言う事を学びました。

通常フライングウェイトはその範囲内を維持してフリーフライトをしていきます(95%以上は不適切)が、ハンティングウェイトはそれを維持するものではなく、一旦その体重に下げておくことで、指示が入り易い状態を作ることが出来るのです。

ハンティングウェイトにするとき

初めての場所や慣れていない場所に行くとき(狩り)だけでなく、お迎えから初めて訓練を入れる時、鳥屋明けの時、フリーにする前、初めての訓練メニューを導入するときに、一旦(ここが大事)ハンティングウェイトに下げておくと見違えるほど餌への反応が良くなります。

※お迎え時は、1割程度でも十分反応すると思います。大事なのは、減量よりもまずはスモールスッテプスを第一段階から行い、それが俊敏に出来る事だと思いました。

これは、筋肉の増加による体重の上昇時に食欲が上がる(ハヤブサ・ハリスホークを楽しむ本P87猟欲について)為です。

鷹匠 ハリスホーク

ハリスホークを楽しむ~飼育・調教・鷹狩~

こうした状態を利用して訓練を丁寧に入れて体重をもどしつつ条件付けにより行動が定着して、初めて有効なフリーフライトになのだと言う事を実感しました。

ハンティングウェイトで反応が悪い時

肉色は、減量によって脂肪を燃焼させる事で下がりますが、これをもって反応が良くなるという事ではなさそうです。

肉色は、鍛える事で引き締まる筋肉である為、筋肉を動かす(鍛える)ことで要求エネルギーが高くなり食欲が増し、その結果として反応が良くなるようです

その為、減量に重点を置いて肉色を下げていくと、本来消費させたかった脂肪だけでなく、気が付かない内に筋肉までをもエネルギー源として消費させてしまう為、筋肉が下がり過ぎる事があるので、避けた方が良いかもしれません。

特にハンティングウェイトの85%まで下げても指示が入らない場合は、これ以上の減量は低血糖を招く恐れがある為危険と判断し、餌を増やした方が良いでしょう。

今回私の実感としては、肉色が高い状態(ほぼ丸)から減量した場合、ハンティングウェイト(私の場合は87%~86%)に差し掛かっても反応はいまいちという事が多々ありました(減量期)。

ですが、これ以上の減量には不安があったため、餌の増量に転じて基本の訓練を入れたところ、2~3日後(91%~92%)には見違えるほど反応が良くなった(増量期)と言う結果が得られました。

ハリスホークのフライト訓練~減量期と増量期~

こうしたことからも私が思うのは、肉色は、毎日のフライト訓練やジャンプアップ(特にひも付き訓練の時は筋力がない為フリーにする前に)訓練によって適度に鍛えることで下げる(=引き締めてい行く)事の方が重要だと思いました。

ルアー訓練の定型化

ルアー ハリスホーク

空中キャッチは自然にできるように

ハリスホークのフリーフライトを行う為には、どこに行っても呼べばすぐにグローブに戻ってくるように仕込んでおかなければなりません。

その最終手段としてルアー訓練を入れる事は、このブログでもご紹介してきました。

その中で、『ルアーばかりを行うとグローブへの戻りが悪くなる』と言う事も注意点として挙げていましたが、今回私が無意識に陥っていたのがこの点だったのです。

「ルアーばかりを行うと」いう文言について

ルアーばかり、とはどのような頻度を言うのか、当初の自分の認識は毎日、または渡りをしないで日に何度も行うような場合かと思っていました。

私はと言えば、1週間に2日~4日、特にフリーフライトの時には必ず最後にルアーで回収するという定型化した訓練を行っていました。

ですが、いつしか数本渡りを行うと、勝手に遠くに行くようになり、かつ小さな餌では戻らなくなり、つい、私が回収の為だけにルアーを振るようになってしまったのです。

つまり、ハリスが私にルアーを振るように調教をしていたのです!!

この点についての対処法は、来るまで餌を与えない、肉色を下げれば良いと言う考え方をされるかもしれませんが、先ほども書いたように、既にフライングウェイトの範囲内であることを考慮すると、訓練手法に問題があるのは明らかであり、今回の訓練の入れ直しで見直すことが出来、大きな改善につながりました。

私が問題行動に至った最大の理由は2つ

そもそも私が問題行動を行うに至った最大の理由は2つあります。

まず一つ目ですが、20秒以内に呼び戻さなければいけない、という思いからでした。

その為に大きな餌や好物を見せるようにり、特にフリーフライトではそうした焦りに似た思いがあった為、多用していったのです。

そして二つ目ですが、この行動は最もいけないものだと思いますが、訓練を終わるべき時に終われなかったという点です。

訓練自体が楽しくて、反応が良い内に終わらせなければいけないところ、あと少し、あと少し、と長引かせてしまいました。

すると反応は徐々に下がる為、やはり大きな餌を見せざるを得なくなっていったのです。そしてこの結果、ためらえば餌を大きくしてもらえる、と言う事を教えただけになったようです。

私が行っていた不適切なルアー訓練もしかり、フリーで戻りが悪ければほぼルアーで回収していた為、ためらえば大好きなルアーを振ってもらえると覚えさせ、勝手に遠くへ行くようになったようです。

問題行動が改善されたのは偶然

実は今回問題の改善に至ったのは、認識していた問題点の改善に努めたわけではなく、フライトフェスタの為に行っていた一つの課題を徹底的に行っていたら、偶然にも最初に上げた問題点の改善に繋がったのです。

課題の為に条件付け訓練を取り入れた結果

フライトフェスタ 猛禽類

12月20日訓練2日目

先ほど少し触れましたが、フライトフェスタでは第一ポイントに『ホコに留まらせる』という課題があります。

これが意外に難しく、数本飛ぶのは可能なのですが、すぐにコースを外れてしまうことから、特訓をして段階的に訓練を見直す必要がありました。

初めはホコにとまる事だけを考えていたが…

当初は、『ホコに留まる』ことだけを考えていたので、紐をつけないで以下の手順で行っていました。

  • 手順1)近くからホコに投げ、グローブに呼び戻す
  • 手順2)遠くからホコに投げ、グローブに呼び戻す
  • 手順3)走りながらホコに投げ、グローブに呼び戻す

ですが、勝手に遠くへ行ってしまうため1週間後くらいに手順を変更する事にしました。勝手に遠くへ行くとなると、回収には大きな餌を用いる為、訓練で本数をこなせなくなるためです。

確実にホコに留まらせるには条件付け訓練

まずはひも付きに戻して行動制限をし、『確実にホコに留まる』ように条件付け訓練(手順4~10)を行う事にしました。

  • 手順4)スタート地点に脚立を置いてそこにハリスを据え、ほこに餌を置いて呼ぶ(10m~15m)
  • 手順5)ホコの餌を食べ終えたら、脚立に餌を置いて呼ぶ
  • 手順6)餌のないホコに行かせ留まったらグローブ上で餌を与える
  • 手順7)ホコにハリスを据え、グローブ上に呼ぶ
  • 手順8)距離を変えて6~7を繰り返す
  • 手順9)コースを外れたら餌を用いないで仕切り直す
  • 手順10)敢えてコースを外れやすい場所にホコを設置して、素通りしたら餌を与えずに仕切り直す。

手順を変えて気づいた点

ハリスホーク

ホコに行かせてからグローブに呼び戻すと言う手順(1~3)から、ホコに餌を置いて確実にホコに留まらせる(4~5)、と言う手順に変えたら偶然にもすぐに反応することがわかりました

今まで、グローブが苦手だったのかと考えた事はなかったのですが、どれほど小さい餌を置いてもホコや脚立に置くと、すぐに反応をするようになったのです。

条件付け訓練がもたらした私の行動の改善

私の場合は競技の課題である為ホコに留まらせなければならない事もあり、まずは3日くらいは餌をホコや脚立に置くことを多めに往復し(手順4~5)、合間にホコに留まったらすぐにグローブ上で餌を与え(手順6)、4日目以降は手順4~10を徹底的にかつランダムに繰り返し、それが定着したころ合いに手順1~3も併せていきました。

ハリスホーク フライトフェスタ

ホコに餌を置くとすぐに反応することが分かった

以前はグローブに呼ぶ為に、反応が遅ければ大きな餌を見せると言う事をしていたのですが、この条件付け(ホコに餌を置く)を行うようにしたら、小さな餌にも反応できるようになった為、大きな餌を使用することがなくなりました

私の行動が改善した結果

一番の成果は、グローブへの戻りが見違えるほど良くなったことです。この効果は、その日のうちに実感できました。

ホコや脚立に餌を置いて訓練を継続する、これは一見すると反ってグローブが苦手になるのではと思われるかもしれません。

ですが、手順にも書いたように合間にグローブへ呼んでも同じ様に反応するようになります。

その結果小さな餌でも反応が良くなったので、ホコに行って帰ってくると言う「渡り」の本数がみるみる増えるようになりました。

スモールステップスと同じ手順と気づいた結果

『ホコを見たら留まる』この目標をかかげ、訓練を繰り返していくうちに、これら一連の動き(渡り)がスモールステップスそのものだと言う事に気が付きました。

スモールステップスの手順は以下4項目ですが、今回の訓練の手順と照らしてみると良く似ているのが分かります。

  • 脚で飛び移る→手順6:ホコに留まってからグローブ上で餌を与える
  • 翼を一打ち併用する→手順7~8:近く(3m位)からホコ・あるいはグローブ上に呼ぶ
  • 離陸してすぐ着地する→手順7~8:少し離れたところ(4~7m位)から
  • ホコ・あるいはグローブ上に呼ぶ
  • 離陸して「飛行」してから着地する→手順6・7:スタート地点からホコに投げる又はほこからスタート地点に呼び戻す(8~15m)

手順を変えて気づいた点

ホコに留まらせたい、その一心で訓練手法を変えたのですが、以前のスモールステップスでは往復で一回しか餌は食べられませんでしたが、今回はホコに行っても、また戻ってきても、往復で2回必ず餌がもらえるようになりました。

このことは、指示をされて行けば、また呼ばれて戻れば必ず餌をもらえると言う新たな条件付けになったように思いました。

これを徹底的に行ったことは、私の行動改善に大きな成果があったと実感しています。

スモールステップスがもたらした私の行動の改善

⑴大きな餌や好物のキンカンを多用していた事が改善

グローブへの戻りが悪い時、かつては大きな餌や好物のキンカンを多用していましたが、手法を変えたらグローブへの戻りが悪いこと自体がなくなった為、そもそも回収の為に大きな餌やキンカンを用いる必要がなくなりました

その代わりに、条件付けを定着させるため、好物のキンカンを小さく切って、ランダムに与えるようにしました。

⑵少し反応が上がるとすぐに距離を伸ばしていた事が改善

以前は、スモールステップスで少し反応が良くなるとすぐに距離を伸ばしていましたが、こうすると急に反応が落ちる、と言う謎現象に直面していました。

ですが、今回は反応が良すぎるほどでしたので、あらゆる距離でとことん訓練を行う事が可能になりました。

⑶指示でない場所に降りた時に餌で回収する事を改善

また、指示をしない場所に降りた(飛んだ)時には、以前はすぐに餌で呼び戻していましたが、それも止めてグローブで据え上げる事を徹底するようにしました。

私の行動が改善した結果

こうした行動を改善した結果、私が一番驚いたのはフリーにした時の反応の良さでした。

ハリスホーク

この頃になると小さな餌でも反応するように

訓練開始から2か月以上が過ぎた頃、フライトフェスタに向けて高所に行かせる訓練も併用しなければなりませんでしたので、いささか早かったのですがフリーでの訓練を取り入れました。

⑴高所からの呼び戻しで反応が落ちることがなくなった

以前は高所へ2~3回飛ばすと反応が悪くなっていたのですが、この頃には常時小さな餌しか与えていなかったので、呼び戻しに際し反応が落ちるという事がなくなり、小さな餌でも即グローブに戻るようになったのです。

⑵勝手に遠くへ行く事がなくなった

以前は勝手に遠くへ行ったときは、ロスト回避や近隣住民からの苦情回避の為にルアーやキンカンを食べさせて回収していました。

ですが、この頃には戻すために小さな餌は見せていましたが、与えないで回収するという手順に変更したところ、勝手に遠くへ行く事がなくなりました。

ルアー訓練を一旦封印した結果

これまでは、絶対的回収手段として、また私が楽しかったと言う事から頻繁に行っていたルアー訓練でしたが、フライトフェスタまで時間がなかった為、私がホコに留まらせる訓練に集中したことから、ルアー訓練を一旦封印しました。

ルアー訓練の封印がもたらした私の行動の改善

訓練の一貫としてルアーは1~2週間に1回は入れていますが、回収の為にルアーを振るという事をしなくなりました。

私の行動が改善した結果

勝手に遠くへ行かなくなりました。ルアーを止める、これは本当に効果があったと思います。

筋力アップトレーニングを併用した結果

フライトフェスタ 猛禽類

2025年12月29日ジャンプアップトレーニング

紐付きでのトレーニングでは、飛行に制限がある為筋力が弱いとも言われており、フリーにする前に行った方が良いと言われています。

そこで、今回は基本に忠実に行う事にしましたが、これも根底にあるのは条件付けトレーニングです。

ジャンプアップ訓練がもたらした私の行動の改善

私はハリスのフライト訓練が楽しくて仕方がなく、渡で反応が落ちてもあと一回飛ばしたら終わろうと、適切なタイミングで終わることが出来ず、結果的に大きな餌を見せるまで回収できないと言う、諸悪の根源に陥っていきました。

訓練で楽しかったのは、呼べば(15秒~30秒以内)来てくれると言う点ですが、この楽しみを埋め合わせてくれたのが、意外にもジャンプアップ訓練だったのです。

この訓練はハリスの特性が良く生かされたもので、水平飛行よりも下から垂直に上がる方がハリスは好むので、面白いほどグローブに即戻ります。これがあまりにも反応が良いので、楽しくて仕方ありませんでした。

ただしここでも重要なのは、条件反射的に出来るようになるまで仕込むことです。

はじめは必ず餌を与えますが、徐々に餌を与えないようにし、最終的には餌を準備する仕草だけでもジャンプをさせる、餌の無い台に降ろせる、というところまで仕上げる事です。

面白いほど反応する為、戻りが悪いのにだらだら訓練をすることがなくなりました。これも基本を忠実に守ったからこそ成果を得る事が出来たと思います。

私の行動が改善した結果

忠実な訓練の手順により大きな餌を見せる必要がなく、また、条件反射的に出来るようになったことで、グローブへの戻りの良さに繋がったと思います。

失敗から学んだのは、減量の難しさ

訓練を重ねた事で、見違えるように反応が良くなりました。

特にグローブへの戻りの良さ、遠くに行っても小さな餌に即反する、行かせたい場所へ指示が入るようになった事は、フリーフライトをしている身としては、本当に安心して楽しめるようになりました。

ところが、この時期に大失敗をしたことがあります。

ウェイトや肉色の状態は変えていないのに、手順を変えたら餌への反応があまりにも良くなったので、つい訓練をし過ぎ(餌を与えすぎ)てしまい1月であるにも関わらず、ほぼ丸に近い体重まで増やしてしまったのです。

反応が良すぎて餌を与えすぎ減量に一か月以上費やした

呼べば瞬時に飛んで来る、そんなことが嬉しくてつい訓練をし過ぎて餌が増え、1月8日(訓練開始から3週間くらい)には、体重が685g(99%)までになってしまいました。

そこで減量を開始したのですが、餌への反応が徐々に下がり、フライングウェイトにまで下げても、一向に反応が上がらなくなりました。

その為初めてシーズン中にハンティングウェイト(90%~85%)の86%(590g前後)迄下げてはみたのですが、やはり反応はイマイチだったのです。

体重の設定について

※このパーセンテージで用いている数値は設定上の数値です。2025年の鳥屋時は最高値700g~710gまで体重が増えましたが、100%で設定しているのは実測の平均値から680g~685gにしています。この設定によるとフライングウェイト(90~93%)は610g~630g未満になりますが、天雅の場合はこれでも肉色は高めで管理をしています。

一日の減量可能域と減量率

減量を行う場合、一日の変動可動域と給餌の量には目安があり限界もありますが、効果的に反応を上げる為には、ある程度の減量率で下げる必要があることも分かりました。

まず私が行った減量では、一日の体重変動は多くてもー7g程度で、平均するとほぼ-2~-3g/日しか減らすことが出来ませんでした。

その為ほぼ丸の状態からフライングウェイトに戻す迄1か月以上を費やしましたが、観察をしていくうちに、翌日に7g以上減量されている場合には、反応が上がっている事に気が付きました。

減量期間は長すぎても不適切

本来鳥屋明けなどの減量は2週間くらいでフライングウェイトまで下げて良かったようですが、私が行っていた減量を2週間で行うとすると、1日の平均減量は約7gであり、一日の変動可動域と照らし合わせても決して無理な減量ではないようです。

実は去年の減量も緩徐になったので今年の鳥屋明けではもう少し減量期間を短くしてみたいと思います。

グローブに戻らないからとさらなる減量は危険

実は、こうした状況(減量期に反応が悪い)はその年の9月(鳥屋明け)にも見られた事でした。

その時には一旦581gまで下げていましたが、これはグローブの戻りが良くなかった為(餌を食べない)やむを得ずしたことで、この時の前日差はー12gです。

581gは85%に当たる為、それ以上は私には不安でできず、この数値を記録したのはその一日だけでした。

ですが、訓練日誌によると、『反応はまずまず』とありつつも、『私がルアーの準備をしている隙にバッタを狩る』とも書いてありました。

繰り返しになりますが、このことからもグローブへの戻りが悪い事と肉が高い(体重が重い)と言う事は、全くの別問題と捉えるべきで、反応が悪いと言う理由だけを持って減量をしていくのはやはり不適切な行為なのだと今なら痛感させられます。

このような場合は、まずはグローブ以外に餌を置いてみて本当に空腹でない為に反応が悪いのか否かを確かめると良いと思います。

そしてグローブ以外なら即反応するのであれば、条件付けトレーニングを徹底的に行いましょう。

85%以上は下げず増量に転じたら

一日でも、85%に下げても反応が悪いのであれば増量に転じる事をお勧めします。

まずは餌を増やし90%に上がる2日~数日後には見違えるほど反応が上がりますので、ここで徹底的に訓練を仕込んでいくのです(先述)。

ハリスホークのフライト訓練~ウェイトの減量期と増量期~

最後に

もしも訓練に迷ったら『高めの肉色』を意識して、明白な目標を持った上で基本のトレーニングを入れていくのが良いと思いました。

また、今反応が悪いと思われる節があれば、グローブに対して戻りが悪いのかを確認するのも一つの手段かと思います。

もし、止まり木に餌を置いた反応が良いのであれば、肉色を落とすことよりも訓練の入れ直しを検討してみましょう。

グローブに戻す事、それ以外に戻す事を交互にかつ不規則に行い、いずれも反射的に反応できるようになるまで仕上げますが、『反射的に』をどう判断するか、物理的な測定基準を持つと良いと思います。

私は、『ほこに留まる』という目標から『ホコを見たら留まる』と言う目標に変えた事で、ホコの設置を、常時留まり易そうな木や建物の前に敢えてするようにしました。

そしてホコを素通りせず、ホコ行けるようになったことをもって、『条件反射的に出来る』ようになったと判断しました。

これが出来た頃から、勝手に遠くへ行く事もなくなったように思います。

この記事が皆さんの訓練の参考にでもなれば幸いです。

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