リーフレタスの魅力と育てるメリット
プランター栽培でも育てられるリーフレタスとは?

リーフレタスの苗
リーフレタスは、玉レタスのように丸く結球しない「非結球タイプ」の植物で、プランターを使った栽培が非常に適した野菜の一つです。
プランター栽培では、適度な水やりや排水性のよい土を用意することで、初心者でも失敗することが少ないと言われていますし、日当たり場所を選べる点でも栽培を失敗しにくい野菜の一つです。
リーフレタスの栽培が初心者におすすめな理由
春栽培と秋栽培の年2回、栽培を楽しむことができるリーフレタスこそ、初心者にうってつけの野菜であるといえます。加えて私が栽培初心者の方にリーフレタスを強くお勧めする点を以下でご紹介いたします。
種まきができる期間が長い
リーフレタスは春栽培はもちろん、秋栽培の年2回栽培をすることができますが、何よりも、種まきができる期間が非常に長いため、たとえ最初の種まきで失敗をしてもすぐに再挑戦をできるという点で、初心者の方にお勧めしています。
例えば春栽培なら3月ころから7月初旬までできますし、秋栽培でも8月中旬から10月中旬の約2か月の間種まきができます。
発芽率が非常に良い
リーフ(サニー)レタスの発芽率は通常85%以上と言われ、発芽に失敗しにくい野菜でもあります。また発芽日数(発芽にかかる日にち)も数日と早いので、初めての栽培で楽しみにしている方の期待を裏切りません。
発芽適温・生育適温が高いため管理が楽
リーフレタスの発芽適温(地温)は20度前後、生育適温は15~20度と言われ比較的寒さには強い植物です。ただ暑さには弱く、気温が高すぎると発芽不良やトウダチをすることもありますが、温かいと感じる時期なら栽培にさほどの支障はなく、真冬と真夏を除けば長い期間栽培・収穫をすることができます。

トウダチしたナバナ(アブラナ科)
トウダチとは
トウダチ(薹立ち)とは、植物が成長して花を咲かせるために、花芽のついた薹をグングン伸ばし始める現象のことを言います。アブラナ科の菜の花やネギのネギ坊主が薹立ちしたもので、リーフレタスも室内栽培で夏場の温度が上昇した場所では、グングン伸びていきます。
半日陰で育つので、比較的場所を選ばない
ナスやキュウリなどは陽性植物の為、一日中太陽の光を浴びられる場所でなければ栽培を楽しむことはできませんが、リーフレタスは半陰性植物であるため、午前中の光があれば十分手ごたえのある栽培を実感することができます。なので、日当たりも、庭の一角のスペースで確保できれば比較的順調に生育する野菜なのです。
最低限の道具があれば栽培できる
リーフレタスは、アブラナ科(ラディッシュやキャベツなど)に比べれば害虫被害が少ないので、ネットをかけなくても栽培は可能です。
また、ナスやトマトの様に総丈が高くないので支柱は不要ですし、プランター栽培なら比較的泥はねもないので、手間をかけずに清潔に管理をすることができますので、初期費用を抑えて試しに始めるのにもってこい、というわけです。
栽培の準備
リーフレタスの栽培を始めるにあたって、基本的な道具を揃えることが大事です。まず必要になるのは、プランター、水やり用のジョウロ、培養土、鉢底石です。さらに、種を扱う場合は育苗トレイやスコップもあると便利です。また、害虫防止のための防虫ネットは栽培初期から用意しておくと安心です。必要最低限の道具だけでも準備を整えることで、気軽にリーフレタスのプランター栽培を始めることができます。
リーフレタス栽培で必要な道具
総丈が低く半日陰で栽培できるリーフレタスは、最低限の物さえあれば栽培をすることは可能です。ですが、種まきから始めるのであれば育苗用トレイ、苗の定植に使う移植ゴテ(ハンドスコップ)はあった方が良いでしょう。
種まきからする場合に最初に準備する物
- 野菜用の培養土
- 育苗用トレー:プランターに直播の場合は不要
- 移植ゴテ(ハンドスコップ):プランターに直播の場合は不要
- ジョウロ

移植ゴテ(ハンドスコップ)とトレー
定植するまでに準備しておく物
- プランター
- 追肥用の肥料
プランターの選び方:お勧めサイズは深さ15~20㎝ 容量15L
プランターは種類が豊富でどれを選んだらよいのか本当に迷いますね。ですがプランター選びでは、栽培したい野菜がどのような根の張り方をするか、どれだけの草丈になるかが重要になります。

リーフレタスに適したプランター
リーフレタスの根は、地表に浅く、横に広がりながら張る

リーフレタス:水耕栽培では根の状態が観察できる
リーフレタスの根は意外と細く、比較的短い根が表層から深さ15cm〜20cm程度の(浅い)範囲で横に成長しながら根を広げていきます。なのでプランターの深さは20㎝くらいあれば十分栽培はできます。2株以上で植える場合でも最終株間が20㎝程度とれる物を選べばよいでしょう。
水はけのよいプランターとは
プランターには底に穴のない物と、穴の空いているものがあります。排水用の穴は少なすぎる物よりは十分空いている物が良いでしょう。
給水式のプランターは必要か?
「給水式菜園ポット(底面給水ポット)」という2層式のプランターの特徴は、プランターの底に水を溜めるタンクがあり、植物が自ら必要な分だけ水を吸い上げる仕組みになっていることです。そのため水不足になりにくく、ナスのような水を切らしてはいけない植物、根を地中深くに張る植物には向いています。
ただ、鉢自体底の深い物が多いようですので、根を地表近くに張るリーフレタスやキュウリなどは十分な給水ができなくなるかもしれません。

左:給水式菜園ポット(底面給水ポット)。実際には夏場は毎日水やりしました。
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培養土の選び方と準備方法
培養土を選ぶ際には、軽くて通気性があり、排水性の良いものを選ぶとよいですが、市販の野菜用培養土は25L数百円で手に入りますので購入した方が良いでしょう。

培養土
リーフレタスの育成に必要な栄養分がバランスよく配合されているため、初めての方でも安心して使用できます。
準備方法としては、プランター底に鉢底石や軽石を敷いてから培養土を入れることで、さらに排水性を向上させることができます。
おすすめの種や苗の購入ポイント
リーフレタスの種を選ぶ際には、「サラダ菜」や「サンチュ」「サニーレタス」などの品種が初心者向けで育てやすいです。
購入時には、発芽率の高いもの(85%以上)を選ぶと成功率がアップします。
一方、すぐに栽培を始めたい方には苗の購入がおすすめです。購入時には葉の色が鮮やかで、虫食いや傷がない健康的な苗を選びましょう。初めての方は育苗の手間を省ける苗から始めるのも一つの方法です。
リーフレタスの育て方:種まきから収穫まで

種袋の記載
種まきのタイミングとポイント
リーフレタスの種まきのタイミングは、春の場合は3月中旬から5月初め、秋には8月中旬から9月中旬が最適です。適切な時期に種をまくことで、発芽率を高め、健やかな生育が期待できます。
リーフレタスは好光性種子
リーフレタスは発芽をするために光を必要とする好光性種子です。

トレーに2~3粒の種をまく
種まきは、育苗用トレーに2〜3粒ずつ種をまいたら、薄く覆土して、種が流れ出ないように十分にお水を与えます。その後、日当たりの良い場所に置き、土が乾燥しないようにこまめに水やりを行い、本場が5~6枚になったら畑やプランターに定植をします。
定植時期は春栽培なら遅くとも5月中旬までと言われています。これはタイミングがずれると根が定着しにくくなるためです。

本場が5~6枚で定植
トレーでの種まきは必要?
直播でも構いませんが、トレーは管理がしやすい利点があります。特に栽培では育苗期間が最も大事と言われており、ここで徒長をさせたり害虫被害にあうとその後の生育に大きく影響してしまいます。
定植後の基本管理
リーフレタスやキュウリなど地表表面に根を張る植物は乾燥を嫌います。土が乾燥しやすい春や秋の時期は、水やりの頻度を増やし、乾燥を防ぎましょう。
ただし、水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の表面が乾いたら水をやる程度が基本です。
また、リーフレタスは日当たりの良い環境を好みますが、夏の強い直射日光は葉焼けを引き起こすことがあります。その場合は、半日陰に移すか、遮光ネットを活用してください。
追肥は、定植後2週間ごとに与えますが、葉の状態を観察しながら行いましょう。
間引きとベビーリーフの収穫方法
種まきからしばらく経つと、リーフレタスの苗が混み合ってきます。この場合は間引きを行い、生育スペースを確保しましょう。元気の良い苗を残し、適度に間隔を空け最終的には株間が20㎝以上とれるようにします。
間引いた若い葉は、ベビーリーフとしてそのままサラダや料理に利用できます。種まき後約20〜30日でベビーリーフの収穫が可能になるため、早くから家庭菜園の楽しみを味わえます。
害虫予防と防虫ネットの使い方
春栽培では、アブラムシやナメクジなどの害虫被害に遭いやすくなります。これらを防ぐために、防虫ネットは非常に有効です。
種まきや苗を植えた直後からプランター全体を防虫ネットで覆えば、害虫の侵入を防止できます。
また、植木鉢やプランターの下にナメクジ対策用のトレイを設置するのも効果的です。そのほか、定期的に葉裏をチェックし、早めに被害を見つけることが害虫対策のポイントです。
収穫後の楽しみと活用アイデア
長期間収穫を楽しむためのポイント
リーフレタスは成長した葉を外側から順にかき取る「かきとり収穫」が可能なため、長期間にわたって新鮮な葉を楽しむことができます。
収穫する際には、一度に多く取り過ぎないようにすることがポイントです。一度に大量に収穫すると株の成長が止まる可能性があるため、3日に1回程度の間隔で必要な分だけ下から収穫すると、株が元気なまま次の葉を出し続けてくれます。
また、プランター栽培ならではのメリットとして、配置を変えながら日当たりや風通しの良い環境を維持することができます。リーフレタスは病害虫にも比較的強いのですが、アブラムシなどの害虫が定着しないよう、収穫の際に葉や土の表面をしっかりと確認する習慣をつけましょう。
採れたて野菜を楽しむ
プランター栽培の最も大きな魅力は、食べたい時に食べたい分だけすぐに採れるということです。また丹精込めて自分で育てた無農薬野菜は、市販のものとは一味も二味も違う新鮮さと風味があります。
サラダはもちろんスープやサンドイッチ、さらにはお肉料理の付け合わせなど、さまざまな料理で活躍できる家庭菜園の代表格ともいえるリーフレタスこそ、初心者の方にお勧めしたい野菜なのです。
水耕栽培なら害虫被害がない

水耕栽培でのサニーレタス
また、プランター栽培のほかリーフレタスは水耕栽培でもぜひお勧めです。完全室内栽培の水耕栽培なら、温度管理、防虫対策、追肥などの面倒な管理はほぼ不要で、収穫を長く楽しめるからです。
保存方法とフレッシュさを保つコツ
収穫したリーフレタスはできるだけ早く利用すると、シャキシャキとした瑞々しさを楽しむことができますが、保存する際は正しい方法を知っておくと便利です。最適な保存方法は、葉を一枚ずつ外し、水洗いで汚れや虫を落とし、しっかり水気を取ってから保存袋やラップで包むことです。
冷蔵保存の場合は、湿らせたキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れて野菜室に保管すると、鮮度を長く保つことが可能です。冷凍保存を行いたい場合は、一度さっと茹でて冷水で冷ました後、水気を切って保存袋に入れ、冷凍庫で保管します。冷凍したリーフレタスは、炒め物やスープの具材として便利に使えます。
また、保存前に葉を小分けにしておくと、必要な分だけ取り出して使うことができ、無駄なく活用できます。これらの方法を活用すれば、プランターで育てたリーフレタスの新鮮さを損なうことなく、長く楽しむことができるでしょう。



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